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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず



「いいじゃないの、大事なハニーが背中に乗っかってるんだから」

「よーくーなーいー!! ほらっ」

「おぁっ」

 ゴロンとおそ松が体勢を崩し、ナス子を転がすと、呆気なくナス子はおそ松の腕の中に閉じ込められてしまい腕枕が完成する。

「へへへ~、やっぱこっちのが良くね?」

「…………はぁ、惚れた弱みってやつかね」

「なんだよ?」

 至近距離で嬉しそうに笑う少し眠たそうなおそ松の顔を見て、深くにもきゅんとしてしまう。
 その唇に軽く自分の唇を合わせすぐに胸に顔を埋めた。

「え、なに? もしかしてナス子セックスしたいの? なんだよぉ、それならそれで言ってくれれば……」

「違うっ……か、可愛いなぁと思って」

 胸に埋めた場所からくぐもった声で照れたように返事を返すナス子。
 付き合いたての頃に比べると大分素直になっているのは過ごす時間も増えた上、おそ松が……あのどうしようもなく救いようのなかった失礼な事ばかり言うおそ松がナス子の事をとても大事にしているからだ。

「調子狂うよね、なんか」

「えー、そう? もう慣れたかなぁ。素直じゃないお前も好きだけどたまーにこうやって甘えてくるのも俺も可愛いって思うけどぉ。あれだギャップ萌え? なははは」

 全く照れる様子も見せないおそ松はナス子の事をもっと体にくっつかせるように腕枕を動かし肩に手を回す。
 おずおずと見上げた恋人の視線にニヤつきの顔を浮かべ、額にキスをした。

「うちらじゃないみたい。他の皆がいたら絶対にこんな事出来ないわ」

「今は別にお前がそうしたいってんなら仕方ないけどいつかアイツらにもこの甘えん坊な姿を見せつけてやりたいなー」

「甘えん坊じゃ……ないですぅ!!」

「へぇ? こんな恰好でくっついて寝て自分からキスしたり俺の事可愛いとか言っちゃったり惚れた弱みとか言っちゃったりしてる癖に~?」

「っっ……う、うっさいよ。寝る!!」
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