第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「ぎゃー!! もうっ、今日は新発売のゲームが出たからやるの! ゲームの日っ、カレンダーにも書いたでしょ」
面倒な事に、少しだけ?独占欲もある松達はナス子の予定を知りたがる。
独占欲と言うより、妻(仮)の行動なのだから知りたいと思うのは当然なのだろうか?
さすがにストーカー染みたサイコパス的なものはないが、職場や昔の同級生、特に男性と顔を合わせる日は煩いしこれに限ってはコソコソついてきたりして面倒臭い。
「でも俺らはお前と遊ぶって書いてあるじゃーん!」
そう、六つ子の部屋に新たにかかった大きなカレンダー。
そこに休みの日を記入し、予定を書く。
今日は以前にハマっていた『フラグを回収しろ』の二作目が出たのだ。
それを楽しみに一週間仕事を頑張ってきたのだからここは静かにやらせて欲しいところだ。
しかしナス子は気づいてはいないが、カレンダーのナス子の予定は見事に赤いペンで×マークが書かれていた。
「どんだけ構ってちゃんなのウチの長男様は! チョロ松で遊べばいいでしょっ」
「おい、待て。聞き捨てならないんだけど? で って何 で って?!」
「いい得て妙だね」
「…………皆部屋の前に来ちゃった訳ね、はぁ……」
隙間から外を覗くと一松以外は松大集合。
働くようになっても、この六つ子たちはやはり一緒にいると落ちつくとでもいうのか、休みの日は何故か全員でいることが多い。
それは当然、ナス子がここにいるからなのだが、ナス子自身はそれに気づく様子はない。
「ゲームなんていつでもできるだろぉ? でも俺たちと遊ぶのは全員揃ってなきゃ出来ないよ~? 今この時、この瞬間を大事にして生きていくのがいいと思うんだよなぁ」