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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「ほら、俺らもお揃いっ!」

 おそ松は笑い鼻の下を擦る。

「マイラヴァーに対し、今までパーカーや、あー……アダルトな物しか贈ってなかったからな。惚れ直してくれてもいいんだぜぇ? アーハーン?」

 カラ松もフフンと鼻で笑い、サングラスを外す。
 しかし台詞はイタイ。

「サプライズ計画、無事成功だね。どう? ビックリした?」

 チョロ松は照れ臭そうにしながらコチラの様子を伺う。
 自分の左手の薬指にもはめてあるナス子よりも少し太めのリングを指で弄った。

「本当はもっと早く用意するべきだったんだけど、色々働き先探してた間に時間かかったって言うの? ま、俺らしくはないプレゼントかもしれないけど、全員で決めたし……」

 ナス子の視線が直視出来ない一松は袖を少し長くして指を隠してしまう。
 しかしたどたどしく言われたそれは確かにナス子の心を熱くしていく。

「いっぱい頑張ったんだよ? 姉さんが喜んでくれたら嬉しいなぁと思ってー! ペアリン……ッグー!!」

 十四松は一松とは逆に、自分の袖を珍しく左だけ捲りお揃いのリングを嬉しそうに笑いながら見せてくれる。
 ペアリングと言う言葉に力が入り、いっそうその言葉が嬉しくなってくるナス子。

「へへっ、ナス子姉やっぱりビックリした? プレゼントは旅行だけだと思ってたでしょ~! 実は旅行もプレゼントではあったけどちょっとしたフェイクでもあったんだよねぇ~……作戦成功!!」

 トド松が悪戯に笑い、ペロっと舌を出してあざとい動きでウィンクをする。
 同じようにリングを見せてニマニマと呆気にとられた彼女の様子を楽しんで見ていた。

「は、ハハハ………ハ」

 よくわからないカラ笑いを漏らし、へなへなと身体の力がなんでか急に抜けてしまい、ナス子は布団に座り込む。

 いきなり力をなくした愛しい相手に六人もビックリして近づいた。

「わ、どうしたのナス子姉? そんなに嬉しかったの?! 腰抜かしちゃうくらい?!」

「えっと……ナス子、なんで泣いて……?」

 言われて気づいたが、目の端からポロリと涙が零れている。
 言われてまたハッとして片手で目を拭った。
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