第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「あ、そっかコイツ引きずってけばいいか。中々いつも起きないし」
「んぐっ……ぐ~」
ズリズリと足首を掴み一松の隣におそ松を運ぶ。
昨日の夜のように二人の間に入るとホクホクとした気持ちのまま二人と腕を組んで仰向けになった。
「はぁ~……しゃーわせ~……好きー、大好きだぁ」
「……んー」
一瞬一松が身じろぎ、起きてしまうのではないかと懸念したが一松も寝起きがいい方ではない。
長男四男とちょうどすぐに目を覚ますようなキャラじゃない二人が揃っていて安心した。
「ところで、だ━━━━━━自分から襲うってどうやるんだ?」
ふとした疑問を口に出し首を傾げる。
訳もわからないままキスしたり、いつもやられているように二人の耳を弄ったり首筋に噛みついたりもしてみたが、身じろぐだけで全く起きない。
けどその身じろぎがまた年上お姉さんの情欲を駆り立ててしまう。
「そっか……! ムラムラするっていうのはこういう事なの、か! 多分」
一人を襲うのは難しい事ではないが二人同時に襲うと言うのは中々に高度で難しい。
とりあえず寝ているのをいい事に二人のパジャマのボタンを、心臓を高く呼応させながら外して行く。
いつもなら勝手に脱ぐコイツらも、こちらが脱がせるとなるといつもと感覚が違いちょっと楽しい。
「い、いただき、ます? でいいのかなこれって」
自分が何かして欲しいと言うのもあったが、愛しさで逆にコチラが何か喜ぶ事をしてやりたい気分だったし、この前の機嫌の事もあり申し訳なさも募りご奉仕にとりかかる。
結局、どうしていいかわからず一旦スマホを見ながらなるほどと相槌を打ち行動にうつした。
拗ねてはいたけど、やっぱり我慢してこの二人だけは一生懸命に耐えていてくれたのかと思うと自分から襲うだけでなく、ちゃんとした言葉でも伝えたいと言う気持ちまで出てくる。
「ねぇ」