第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「お兄ちゃんもう疲れたよぉ~……はぁ、ナス子の身体で癒されたぁい」
「ごもっともだね、誰だよ……アイツが自分から言うまではセッ×ス我慢しようとか言ったヤツ……俺もそろそろ限界なんだけど」
この言葉に対しては正直残りのメンバーは何も言えない。
向こうから求める言葉はなかったが、既に約束など忘れ……と言うか理性やら欲やらの限界で普通に襲ってしまったから。
「そそそそ、そうだよ! お前がそう言うから皆我慢してる訳だし……っ、な、なぁトド松!」
「は?! ああ、うんうんうん、そうだよね。うん、そう!! だからナス子姉の為もあるしぼくらも我慢しなくっちゃぁ」
昨日、早速二人がかりで恋人に手を出した二人は慌てて言葉を取り繕う。
「…………」
「ん? なんだよカラ松ぅ、いつもはイったい言葉言ってなんか煩いのに押し黙っちゃってさ」
「へぁ?! い、いや! 別になんでもないさ、なんともないさぁ~、ん~? ノープロブレムだ!」
同じく、一番最初に理性が飛び手を出してしまったカラ松もこの事に関しては何も言えないし、秘密や隠し事が出来ないと言えどさすがに言える訳ない。
寧ろ言ったら殺されるのではないか。
カラ松の場合、自分だけが抜け駆けしてしまったと思っており、気が気ではない。
「今日ナス子も休みだし、ワンチャンあるかなぁって思ったんだけどなー」
「まぁ、そう上手くいかないのがナス子がナス子たる由縁だよね」
約束を守っているのはおそ松と一松。
しかし他の兄弟達の抜け駆けを知ればさすがに二人も黙ってはいられないし我慢など忘れ今までの溜まったもの全てをナス子に吐き出してしまうだろう。
「まぁ、バイトの契約もあと少しだし。ナス子姉もぼくらがいつも通りに戻ればまた機嫌もよくなるでしょ、今は仕方ないからこっちを優先させないと」
「フフン、あれを渡す時のナス子の顔が楽しみだぜ……きっと俺に熱い抱擁をかましながら泣いて喜ぶに違いない」
得意気カラ松がやっとイタイ事を言い出したが、結局は誰もその言葉に突っ込む事はなかった。
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