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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「ナス子さぁ、寂しいんだろ~? 俺らに行ってらっしゃいって言ってもらえなくって!」

「っ……?!」

 違う、と言う答えを用意していたのに完全に図星をつかれてしまった。
 これだからおそ松は侮れない。
 ニートなクズで空気も読むことさえしない癖に中々に鋭い所がこのおそ松の侮れない所である。

「べっ、別に寂しくなんか、ないし? 今までだって行ってらっしゃいとか言われた事もなかったし!」

「へぇ~、でも挙動不審になってるけど?」

「……っ! ……っ!!」

「素直じゃないよね、寂しいならそう言えばいいでしょ、そっちの方が可愛気あるよ?」

 言われて自分の我儘が恥ずかしくなる。
 これは独占欲とでも言うのだろうか?

「ちが……」

 的を得ている言葉を言われたのに反論を返そうと慌てて口を開こうとすると襖が空きチョロ松とトド松が帰宅した。
 肩掛けの斜めリュックを背負って顔は少し疲れた表情をしている。

「ただいま~、はぁ~疲れたぁ。もっと楽して生きていきたーい」

「ただいま、あれ、カラ松なんで鼻血垂らしてんの?」

「これは愛の試練……というやつさ、フフ」

 見るからに疲れているチョロ松、トド松を見て不思議に思う。
 外に遊びに行っていたなら何かしらの荷物がいつもあるが、今日はただのリュックだけ。

 それに本当に言葉の通り疲れ切っている顔をしていた。

「おかえり二人共、二人でどこか遊びに行ってたの?」

「ん、まぁね。ちょっと頑張りすぎちゃったかな、なぁトド松」

「うーん、そうだね。誰かさん達が今日サボったおかげで忙しかったって言うのかな」

 言葉の意味はわからないが、トド松はゴミでも見るかのように最初から部屋の中にいた三人組に軽蔑の視線を向けた。
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