第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「「だぁってろクソ松!! 殺すぞクソ松ぅ!」」
一松とおそ松の蹴りがクソま……カラ松にクリーンヒットし、今日はよく蹴られる次男だなと思う。
それどろこかおそ松が一松と同じタイミング、台詞で攻撃してるのは中々珍しい、ような?
「??? 何やってんの三人共」
六つ子の行動はいつも意味不明だったりおかしい事は日常的。
なので特に突っ込む気もおきないがカラ松の先程の途中までの台詞は気になるところ。
だが一人除け者にされ三人で戯れているというか、三人に何か秘密があるのではと怪しく思うナス子は白けた目をして壁に追突し鼻血を出すカラ松とそれを見下ろす二人を見ていた。
「なにって別に特に理由はないけど……ムカついたからクソ松蹴っただけだし」
「そうそう、いつもの事だろぉ? 気にすんなってぇ」
そうは言われてもお前の為にとか言われたらどう考えても三人のさっきの理由とは矛盾している。
「カラ松……私の為にって何かなぁ?」
「へ?! あー」
素直で嘘のつけない空っぽカラ松。
ここで二人きりの状態で問い詰めれば本当の事が聞けただろうが、この場には口達者のおそ松や空気を読み言う事言わない事に関しては言葉を選ぶ一松が居る。
「だからぁ、特になんでもないってぇ」
「クソ松の意味不明な発言なんて今更でしょ、ナス子も気にする事ないから」
と、言われましても気になる事は気になる。
「んだよ、その目ぇ。さっきから何でそんなジトっとした目してんだよ? あ! わかった!!」
「……なにがわかったのさ」
こちらが細い目で一向に三人を見ていると、おそ松が閃いたかのようにポンと手包みを打つ。
どうせコイツの場合言う事は想像できる。
なんせおそ松だし。