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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦


「いい、よね? ナス子……」

「っ……ん……で、でも、シャワーは浴びたい、かも……」

「だーめ……ぼくたち、もう我慢できないから……!」

「あっ……!」

 結局その日も、チョロ松とトド松に意識を失うまで散々可愛がられてしまったナス子。
 だがその気だるさはとても心地良く、疲れているはずの身体はそれ以上の幸福によって満たされていた。




「ねぇねぇ、ねぇってば」

「どうしたんだマイハニー……ちょ、やめ、蹴らないでくれっ痛いぞっ! まったく足癖が悪い……」

「そんなところも好きだろぉ~?」

「フッ、勿論だとも……っ痛い痛い痛いって!」

 鏡を見つめる背中をゲシゲシと蹴ってやる。
 勿論本気ではないし、痛いと言っているカラ松も本当に痛いわけではなくノリで言っているのだろう。

「どうしたんだナス子、ご機嫌ナナメか?」

「んーん、そうじゃないけどぉ……」

 二階の皆の部屋の中、たまたま足が届く位置にいたカラ松を蹴っていたが、珍しくゲームに手もつけず家事だけお手伝いを済ませダラダラと仰向けに寝転がっている。

「珍しいねナス子、スマホ弄ってないなんて。もっと蹴るなら殺す気でやって欲しいけど……なんなら俺を蹴ってくれても構いませんけどね……」

 部屋の中には全員はいなく、今はカラ松、一松、おそ松がいる。

「あ~金がなくてパチンコも競馬もいけなぁ~い!! 暇ー! 誰かお兄ちゃんに構ってえぇ」

「「「………」」」

 だからと言っておそ松に構ってやろうとはせずチラリと喚く長男に視線を預ける。
 相手はひたすら暇そうにジタバタ手足を動かし虫が仰向けにされた時みたいに動いていた。

「おそ松虫」

「はぁ? なに虫?!」

「いや、動きが虫っぽくて」

「そこはせめて動物とかに例えらんないかなぁ? 仮にも俺旦那様よ?!」

 起き上がってフンっと拗ねた鼻息を漏らし胡坐のまま唇を尖らせると、若干可愛さもあるのだが、ナス子はそれ以上に六つ子に対してちょっとムッとしていると言うか、拗ねている。

「まだ旦那様じゃないもん、仮でしょ仮~」

 息を吐く最愛の恋人は三人の兄弟から見ても負のオーラと言うかトゲトゲしいというか、確実に何か態度の違いを感じ、それぞれに顔を合わせ首を傾げた。
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