第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
急にチョロ松に手を引かれ、玄関と居間の間の廊下に立ちっ放しだったことを思い出す。
トド松が静かに襖を閉めると、ナス子が持っていた荷物を部屋の隅へと置いてくれる。
「はは、ウチの中なのに立ち話しちゃったね。荷物ありがとうトドま、んっ?」
手を握ったままだったチョロ松にまたも手を引かれ、なんの前触れもなしに唇を唇で塞がれる。
そのまま容赦なく口内を舌で弄られ、あっという間に脳が沸騰してしまう。
「んっ……は……チョロ、松? 急にどうし……あっ?! ちょ、トド松っ……!」
唇が離れたのも束の間、背後からトド松の腕が胸へと回され、柔らかく揉みしだかれると、身体はいとも簡単に熱を帯び始める。
チョロ松とトド松に挟まれるように密着され、ナス子は身動きが取れない。
「あの、2人とも……ん、あ、ちょっ……」
「ねぇナス子、昨日は十四松とお楽しみだったでしょ?」
「えっ……なん」
「お風呂の声ってさぁ、響くよねぇ。トイレに起きてくるとさ、丸聞こえなんだよね……」
何が、とは、聞かなくても理解出来た。
まさか昨日の十四松との営みが聞かれていたのかと、今さらながらに恥ずかしくなる。
今さら何を、と思うかもしれないが、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「あんなの聞かされちゃったらさ、もう我慢できないよ。ただでさえ普段から沢山我慢してるのにさぁ」
「んっ……そんなの……我慢、しなくたって、いい、のに……っあ」
服の上から胸や尻を揉まれたり撫でられたり、気持ちよさともどかしさに思わず身体をよじらせる。
「そういうわけにはいかないだろ? 僕たちが我慢するのやめたら、ナス子仕事なんて行ってる場合じゃなくなるっていうか、毎日身体を酷使することになっちゃうわけだしさ」
「っ……そ、そんなに、シ、シたい……の? あ、ん……っ」
「24時間、ずーっと合体してたいくらいなんだけど? 無理ってわかっててもさ、夢だよねぇ」
「ば、かっ……あっ、だめっ……」
服の中に手を差し入れられ、直接敏感なところを触れられると、自分も待っていたことを証拠をもって証明されてしまう。
身体は嘘をつけない。
そういうふうに、この六つ子たちにされてしまった。
見せつけるように濡れて光る液体を目の前で舐めとられ、ドクリと心臓が疼く。