• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



 夕方、自分が仕事に行く時間だが……まだ六つ子達は帰ってこない。
 ギリギリまで待っていようと時計を見ながらソワソワしているも、一行に六人の声や気配を感じる事はなく、出発前に顔くらい見たかったが諦めて仕事に向かって行った。

「も~、恋人がお仕事に向かうってのに誰かお見送りくらいしてくれたっていいのにぃ……寂しいじゃん、馬鹿松共」

 運転中悪態をつきながら職場に向かい、仕事場では忙しさから既にその事は忘れ去られ今日も熱心に仕事に夢中になった。

 いつものように深夜に帰宅し、居間に入る。
 今日も誰かが居間の畳の上でごろ寝している姿が目に入るとスっと疲れも吹き飛んで行くような気がした。

 顔を覗き込み、人物を確認して大の字になり心地よさそうに眠る相手にクスっと笑ってしまう。

「ありゃりゃ、服めくれてるぞ十四松~風邪ひいちゃうよ」

 仰向けで口を大きく開けて、パジャマのお腹の部分がめくれ上がって肌が出てしまっている。
 自分の羽織っていた上着をその上にかけるが、小声で喋る言葉は十四松は聞こえていないようでグースカといびきをかきながら熟睡していた。

 出勤前に会えなかったからか少しだけ待っていてくれた事に嬉しくなり頭をそっと撫でる。

「グー……ガー……」

 起きる気配はないようだ。

 松代が用意してくれたご飯を食べて、本日は残業もありお風呂に入ってこれなかったのでこの家のお風呂に入るしかない。
 季節柄もあって沢山汗もかいてしまい、早く風呂に入ろうとご飯に感謝した後、立ち上がろうとしたがそこでガバっという効果音でもつくかのように十四松が急に起き上がった。

「姉さん、おかえり! お仕事お疲れ様ぁ~」

「ただいま、十四松。待っててくれてありがとうね、起こしちゃったかな?」

 急に起き上がった十四松に多少ビクっとしたものの、いつもの満面の笑顔に迎えられ温かな感情が広がる。

「んーん、姉さんの匂いがしたから!」

「寝てても嗅覚優れてるの?! 十四松って一体何者!?」

「え、ボクはボクだよっ!」


「そうだね、聞いても仕方なかったわ……十四松は十四松って言うジャンルなんだもんね」

 最早突っ込むのも今更、長く付き合っていても十四松は計り知れない所が多々あるので、既にナス子も十四松ジャンルと言う事で不思議な事もその一言で片づけている。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp