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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



 シャカシャカ音を立てて歯磨きをしているとふと後ろから抱きしめられぬくもりを感じる。

「温かいな、いつもはお前の方が冷えていると言うのに」

「っ……こら、歯磨きの邪魔しない!」

「抱きしめているだけじゃないか」

「うぐー……気が散る」

 ピットリと抱きしめられたまま歯磨きを終えて二階に上がり寝ようと思うのだが、その手はカラ松に掴まれ、居間に戻される。

「えっ? どうしたの? 寝ないの?」

 言うが早いか急に唇を押し当てられカラ松はナス子の後頭部に手を回し腰をもう一方の手で引き寄せる。

「んっ………カラ……ま……っん、んんぅ」

「……っは、あまり大きな声を出すんじゃない、家族が起きてしまう」

「で、でもいきな……っふ……んっ……」

 いつの間にか侵入してきた舌がナス子の口内を這い、同じく相手の舌を掬い出すと吸うように出されたりなぞられたりする。

「か、カラ松っ……待っ……」

 いきなりの激しいキスに強引にカラ松の身体を押し返すがやはりビクともしない。
 しないどころか、気づけばナス子の視線は天井を向いており、その中心に息も荒くなりギラついたカラ松の顔が見えた。

「ちょ、ちょちょちょ、何考えてんの?! こんな所で……それに我慢してるって言って……んっ」

「だから、静かにと言っているだろう。お前も気づかれたくはないだろう?」

 まさか、仕事から帰宅後いきなりこんな流れになるとは思わず嫌ではないが狼狽してしまう。
 久しぶりの求められると言うゾクリとした感覚に心地よさが芽生えて、抵抗しなくてはいけない場所なのに抵抗する気にはならない。

「こんな恰好をして、しかも知らない香りまでつけて多少汗ばんで帰ってこられたら……理性もなくなるのは当たり前だ……」

「ひゃっ、首と耳……やめっ」

「久しぶりだからな、加減は出来ないが……いいか?」

「嫌だって言ったらどうなるの?」

「………………………」
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