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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



 ナス子の仕事は深夜までの務めの為、松野家の家の鍵を一つ作ってもらっている。
 車を止めて街頭の下、はぁ~と息をつき空を見上げて伸びをするともう寝ているであろう松野家の家に静かに入って行く。

 居間に入り、少し軽食でも食べようかと襖をあけると一人の人物が円卓に突っ伏していた。

「…………?」

 六つ子はいつも同じ水色パジャマ、同じ髪型。
 アホ毛の数の違いのある人物やボサボサ頭の一松などは区別がつくが目の前にいる人物のアホ毛は二本。

 と、言う事はおそ松かカラ松、トド松の三人の誰かだろう。

 一応起こさないようにその辺のタオルをその人物にかけてキッチンへと向かうと、松代が夕食を用意してくれていたようでラップとメッセージがあった。

「松代さん、マジ母さん」

 その優しさにジーンときながら居間に戻って食事を始める。
 前で寝ている人物は起きる気配がなく、誰か気になって仕方ないがまずは食事を済ませようと食事を堪能した。

「…………ん、あぁ、ナス子。帰ってきたか」

「あぁ、カラ松だったかぁ! 誰かなぁって思ってたんだよね」

「んん? 俺達と長年過ごしておいてまだ区別がつかない時があるのか」

「だって寝てるし髪型一緒だしパジャマもお揃いだしわかりづらいんだもーん」

 眠たげなカラ松は渋い顔をしながら瞳を擦り心外そうな顔をする。

「こんなスーパーナイスガイを他のブラザーと間違えるだなんて心外だな」

「ごめんごめん、でも何でこんな所で寝て……そう言えばこの一週間仕事から帰ってくると誰かしらここで寝てる事が多いような」

 思い返せばそうだ。
 この家に来てから仕事がある日の深夜帰り、必ず誰か居間に一人はいる。
 二日連休の後でそんなボケてはないつもりだったが忘れていた。

「もしかして皆、私の事いつも待っててくれてるの……?」

「いや、そんな事はないぞ。ただこっちの部屋の方が涼しいからな。たまたま誰かがここで寝ているだけの事さ、お前は気にしなくていい」

 そう返されても絶対にこんな時間は起きてはない松兄弟。
 こちらに気を使って言ってくれているが、自分を待っていてくれたと言うのは明白であった。

「おかえり、ナス子」
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