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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦






 少し休憩が終わり、昼、夜と仕度を手伝い今日一日も無事に終わる。
 皆で銭湯に行って、家に帰り少し遊び、カードを選び横になる。
 クジ引きは昨日から始まった事だったが、この家での生活も少しづつ慣れつつある。

 今日の隣はカラ松と一松。
 寝相はいいし寝やすい間だ。

 ただ一つだけ文句を言うのなら……

「oh~♪ 愛しいラヴァ―……、夢で会えるならどんなに幸せかぁ~♪


 子守歌がウザイ。

「電気消すよー」

「フフフフフーン♪ oh~♪」

 しかも電気を消されても尚歌ってくる。
 耳元の至近距離で、腕枕も無理やりされながら。

「一松、コイツ煩いんだけど」

「もう何度ぶっ潰しても殴っても半殺しにしてもめげないよね、面倒だからもう諦めて。俺は耳栓するから頑張って」

「うぉお、ずるっ! あ、あれ? 皆ももしかして耳栓してる?! 文句言わないって事はそうだよね?! 私にもそれくれよぉ」

「フフン♪ ハハ~ン♪ 愛しのラヴァ―」

「うるせぇええぇ」

 結局、こちらよりもカラ松が歌い疲れて眠りにつくまで50番まであるラブソングを聞かされた。
 良い声な事には変わりないけど、歌い続けられるのは辛い。
 しかもナス子に対してもオリジナルソングらしく、ストックは100を超えるらしい。
 また歌うから今日は我慢してくれと優しい眼で諭されて眠りについたカラ松に濡らしたハンカチを顔の上に被せてやりたくなった。

「お疲れ……」

「一松、起きてたの?」

「まぁ、隣でずっともぞもぞされてたら気になるよね、声聞こえなくても」

 コロンと横を向いて一松と目が合う。
 月明かりが部屋の中に入って暗がりでも明るい満月の夜の所為かはっきりと顔が見えた。

 辟易したナス子の表情に、一松がフっと笑って頭を撫でてやる。
 
「裏切り者ぉ~……」

「今度ナス子の耳栓も買ってきてあげるから機嫌直してよ」

「早く買ってきて、もし明日にでもまたカラ松の隣になっちゃったら何番までまた歌聞かされるかわかったもんじゃないし!」

「ふ……わかった。こっちくる?」

 一松が手を伸ばして腕枕を誘う。
 一松の場合、いつも丸くなって眠っている為これは大変珍しい事だ。
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