第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「ふふっ、ゲームは姉さんの影響あってだからね。ナス子姉がやってなかったらもうとっくにやめてたかも?」
ニコリとスマホを見たまま優しく微笑む末っ子につい視線を移してじっと見てしまう。
いつもドライモンスターなのに、こう優しい顔をされるとこちらの心臓も弱くなる。
「そ、そうっすか」
「なぁに? なんかぼく恥ずかしい事言ったかな? ナス子姉顔赤いよ?」
「いや、別に……」
ゴロンとトド松がスマホから手を離し、ナス子の方向を向くと布団が狭い為距離がとても近い。
「……っ」
スっと頬に手を添えられて一瞬固まってしまう。いくらなんでもこの布団でそんな情事に進む事はない、絶対ない。
だって相手は末っ子トド松、頭がキレる人物だしさすがにそんな事はしないだろうと思うのだが、銭湯帰りに言っていたおそ松の言葉が蘇る。
添えられた手から指を動かし唇に触れられて緊張で体が全く動かない。
出来る事はトド松の行動にピクリと反応してしまう事くらい。
「なぁに緊張してんの姉さん、ガッチガチだし(笑)」
「う……ぁ……」
もうナス子もゲーム所ではなく気づけばスマホから手が離れた。
「十四松兄さんと僕の間で寝るって旅行ぶりだよね? もうあの時もすっごく懐かしい感じ」
「そう、そうだね!」
トド松の綺麗な指が唇をなぞってくすぐったい。
そして多少じれったい。
触れてくる事はあれどその先をしなくなった六人に対し安心感と言う物も感じていたのにこそばゆい気持ちが芽生える。
「姉さん……本当は姉さんもぼくらとしたいんじゃないの?」
「へ?! な、なななな、ナニを?!」
「なにって……決まってるでしょ? ふふ」
トド松からは真意は口から吐き出されず、こちらのらも挙動不審になってしまう。
「別に、そ、そんな……事……ん」
「ん……」
近づいた距離から軽く唇を重ねられ、ぶるりと身体が反応してしまう。
これはもう六人から普段散々嬲られ快楽を得られた身体だからこそすぐに反応してしまうのは否めない。
「と、トド松……」
「ねぇ……ぼくが欲しい?」
「え?」
「姉さんが欲しいって言うなら、いくらでも相手するよ? ね?」