• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



 六人は固唾を呑んでナス子の手に取られた写真を見つめている。

「はい、まず一人目の発表でーす。どぅるるるるるるるる……」

「ドラムロールとかいいからぁ! さっさと発表してよっ」

「ジャン! ……一人目は……トッティでしたー!」

「っしゃーーーー!! っしゃっしゃっしゃーーー!!」

「くっ……残るカードはあと一枚か……っ!」

「おいナス子! 俺を引けよ俺をっ!」

「そんなこと言われたって裏返ってるし狙えるわけないでしょーが!」

「そこを頑張って引くんだよ、もちろん僕をね」

「好き勝手なことを……!」

「ねぇ、トド松がウザイから2人目も早く決めない?」

「姉さん姉さん!! ボクを引いてね!!」

 残る席は一つ。
 最後の席をかけて、カードを選ぶ手にトド松以外の視線が集中する。
 正直本当にどれが誰なのかサッパリだし、ナス子にとっては誰が隣になろうと、嫌な人はいないので誰でもよいというのが本音。

 だが、皆があまりにも真剣な表情で裏返しになった写真を見つめるのでこちらまでなんだか緊張してきてしまう。

 少しだけ震えてしまった指先で、ナス子は一枚の写真を選びとり、ゆっくりとその写真を確認する。

「2人目は………」

 五人全員が固唾を飲み、写真へとおとされていたナス子の視線がチラリと上に上がる。そして……。

「2人目は………十四松でした!」

「ぃヤッターーーーぁ!! あはは!!」

 ハズれた4人はガックリと肩を落として、あからさまに残念そうな態度を隠さない。


「まぁまぁ……明日もあるし……明後日も……しばらく、ここにいるんだからさ、チャンスはいくらでもあるでしょ?」

 隣にいた、肩を落とすおそ松にそっと触れながらそう言うと、ふいにその手に手を重ねられ、下からじろりと睨みつけられるように見られて一瞬身じろぐ。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp