第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
もうその台詞は恥ずかしくなるから言わないで欲しいと思うナス子。
しかしカラ松は気に入ったのか既に二回も使ってきている。
特にそんないつものカラ松のノリなど気にせずチョロ松が話を続けた。
「クソ松って呼ばれるのが普通になりすぎてもはやクソ松呼びはカラ松になんのダメージも与えていないね一松」
「なに? くじ? くじ引き? ハイハーイ! ボク一番に引くー!」
「くじ引きじゃないよ十四松兄さん。あと、引くのはぼくたちじゃなくて、ナス子姉だから」
「え、私が引くの?」
「ここにオレ達のブロマイドがある。これを伏せて、シャッフルする。その中からナス子が選んだ二人がナス子の隣で寝る権利を得るということだ、わかったか?」
「わかりたくないけどわかった。はい、でも条件がありますっ、端っこっていうカードを」
「「「「「「 却下 」」」」」」
「まだ最後まで言ってない!!」
「「「「「「 却下 」」」」」」
「横暴だー!」
「よし、そんじゃ早速はじめようぜぇ!」
ナス子を無視して自分たちの写真を裏返し、たった六枚しかないカードを全員がシャッフルする。
写真は今出てきたの? というぐらい端が尖っていて、使い古されたトランプのように、誰のカードはここがちょっと汚れてる、とかそういった目印になりそうなものも一切ない。
「はい、じゃあナス子、2枚選んで」
「……もはや反論は無駄か……わかった、じゃあ念を押しておくけど、恨みっこ文句言いっこなしねっ!」
ナス子の言葉に全員が頷くと、布団の上に並べられた裏返しの写真を見つめ、悩む様子もなくまず一枚目に手をかける。