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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「ちょっと!! なんで今ぼく飛ばしたの?! なんで十四松兄さん流れを断ち切ったの?! ねぇなんで?! はいはい! ぼくも自分の番が来るまでの一巡を待ってるより、毎晩ナス子姉の隣で寝れる可能性があるほうがいいでーす!! トッティハッキリ意見言いました! ハイッ! 偉いー!」

 六人の言うチャンスとは一体なんの事なのか。
 我慢してるとか抜かしていた癖にまさか何かしようとしてるんじゃないかと今までの経験上邪推してしまうのだが、さすがに七人同じ布団で寝ていて隣の人とナニかおっぱじめる事はないだろうと無言ながらに考えた。

「私の隣なんかで寝てもスマホ弄ってるし眩しいし楽しくなくない?」

「俺は奪うけどな!」

「うん、知ってるし。それもあるからアンタの隣は特に嫌なんだよね」

「お前なぁ、可愛くなったとか少し褒めてやった矢先に酷くない? もっと恋人のお兄ちゃんに優しくして!?」

「まず恋人のお兄ちゃんってなんだと突っ込みたい所なんですけどっ」

 寝る時、大抵ナス子やトド松はスマホを弄っている事が多い。
 だからか実際の所はトド松の隣で寝るのが一番楽だ。

 トイレで起こされる以外は。

「あと、おそ松は寝相悪すぎ! この前隣で寝たら頭突きされたし」

「寝てるんだから知るかっての! いいじゃん、寝相なんて可愛いもんだろ」

 またまたお決まりの口論が始まり面倒な弟五人は心底どうでも良さそうな顔で二人を見やる。

「ならばこうしよう、ここに良い物がある!」

 言って後ろで何かを取り出したカラ松は六枚のカードを裏返しにしてまるでババ抜きのようにナス子の前に差し出す。

「なに?」

「この中から二枚毎日好きなカードを選んでもらう、ナイスアイディーアだろう? ん~?」

 一瞬それならばまぁいいだろうと言う気持ちになったが、よくよく考えると二枚選べと言われ、首を傾げ怪訝な顔をしてカードを見つめた後ナス子は口を開く。

「二枚って事は私は誰かの間じゃないとダメって事になるんじゃ」

「当たりは多いほうがいいでしょってことで、ナス子が端っこなのは始めから却下だからね……クソ松の意見に乗るのは癪だけど」

「ハッハーン!! ナイスアイディーアだろう」
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