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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「いいじゃ~ん、それに間接ちゅーも出来たろ? キスなんてもう何度もしてるけどこういのも甘酸っぱくてよくね!?」

「今更じゃない? 間接ちゅーくらいもう昔からしてるし」

 二人は弟達を待ちながら肩を並べてその場に立ち尽くす。

「あのさぁ」

「んー?」

「ありがとな、ウチ来てくれてさ」

 おそ松はいつも唐突に真面目な事を言ったりする時がある。
 それはだいたい二人きりの時が多く、他の兄弟の前ではいつも皮肉から始まり二人が喧嘩になるのがオチだった。

「別に、私だって皆にいっぱい我儘聞いてもらっちゃってるし……やっぱ、恋人としては要望に応えたいと言いますか」

「お、どうしたのナス子ちゃ~ん、今日は素直モード?」

 ニヤニヤして顔を覗かれて、いつもながらおそ松相手にはつい恥ずかしさが出てしまう。

「こっち見んな!」

「ぶへっ、頬を手のひらで押すなって! ただでさえ力強いんだからお兄ちゃんの顎外れちゃうよぉ」

「外れるか! はぁ~……なんかさー、付き合う事になって嫁候補にもなってるってのに今もまだ実感湧かないんだよねぇ」

「えー? もうヤる事もヤってんのに?!」

「うっさいわ、そ、そそ、そういう事もしてるけど……ほら、やっぱ昔っから知ってる皆だし、気持ちが変って言うか、なんだろうね? 前とは違って恋愛としてちゃんと好きなんだけど、以前の自分を思い出すと違和感がまだ残るって言うか?」

 地面に二人で屈み、片方の手で頬杖をつき、ボケっとナス子は前を見た。

「あー、それはまぁなぁ~。俺だって昔の事出されたら絶対ナイとか思ってたわ。まさかズボラでグータラ、女っ気なんて皆無に近いお前が恋人になるなんて思いもしなかったっていうの?」

 おそ松は否定する事もなくナス子の意見に賛同する。
 長男と、幼馴染では長女のナス子。
 だからと言って今何かを変えたいとは思ったりはしないのだが、過去を思い出すと違和感は半端ない。

「でもさぁ、お前……あー……えーっと、か、可愛くなったんじゃね?」

「はぁ? なにそれ、急に何言ってんの?」

「いや、前はそんな事微塵たりとも思わなかったけど恋の病ってやつぁ怖いね! こんなでも可愛く見えるし愛しいとすら感じてるんだからさぁ……好きって気持ちってこういうもんなんだなぁってさ~」
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