第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
「そうすっと、結局の所、最終的には俺達とナス子がなんとかならないと結果なんも変わらねぇ~って事だよねぇ」
「オフコース、だが任せろ。俺は既に結婚後の未来すら考えているぞ?
しかしこの家を継ぐのもいいが、ナス子と二人暮らしをして俺が主夫になり養ってもらいながら子供の世話をすると言うのも悪くないな、フフ……」
「でたよ、養ってもらいたい願望。僕だって新婚になったら家は出たいとは思うけどさすがに働くかな」
「本音は?」
遊んでいたタオルをマイクに見立て、一松はチョロ松の口元にそれを持っていく。
「一生アイドルを追いかけていく人生を歩みたいです!」
「チョロ松兄さん、マリッジポイントマイナス5000だね、あははは!」
「おい、なんで十四松がポイントつけるんだよっ、あくまでこれは願望であって現実はちゃんと考えてるから!」
皆の会話を聞きながらトド松がまた口を開く。
「確かに兄さん達の言う通りかも、一生家から放れたくないって思ってたけど、新婚生活は二人でエンジョイしてイチャイチャラブラブしたいよねぇ~」
「そうなると俺らも……そろそろあれじゃね……」
「ん? なんだおそ松、あれとは」
「だぁかぁらぁ……ほら、しゅ……就職、とか」
「「「「「━━━━━━━━━━は?!」」」」」
まさかの一番クズでダメな長男からそんな言葉が出てくるとはと予想だにしていなかった弟達は全員が目を丸くする。
「ぶっちゃけ言っちゃうと少しだけ考えてたんだよねぇ、まぁ、なんとかなるっしょ! 就職なんて本気出せばチャッチャッチャ~のスパッパパ~で出来るんじゃね?」
「そんな甘いものじゃないよおそ松兄さん」
「そうだぞおそ松、俺も以前は働こうとして色々探したが中々見つからなかった訳だし、なんせこの俺だ、俺の魅力が分かる会社が少なかった……と言うのもあるとは思うが」
「俺は…………猫カフェかな」
「一松兄さん猫になるの?!」
「意外と面白いよ、あれ」
「いやいやいや~猫側になって就職とか認められないでしょぉ」