第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
今日のナス子の任務はこれまで。
後はグータラ寛ぎ、ゲームをして漫画を読んで二階で六つ子とダラダラ過ごすだけ。
早速ソファに寝転がって今朝方やっていたフラグゲームを再チャレンジしようとする。
「あれ?……な、なんで? イベントの回収率が100パーセントになってる」
「………あぁ、なんかちょっと変な内容だったし気になってやっちゃった、ダメだった?」
「え?! 一松がやったの?!」
「んや、もっと説明しちゃうと俺ら全員続きが気になってやっちゃったんだよねぇ~、別にお前勝手にゲーム進めるのは怒んないしいいかなって! しっかしお前は死に過ぎ、回避選択肢とか結構あったよ?!」
「んもう、それはぼくが攻略サイト見て説明してあげたからでしょー!」
「やるのはいいけど何か先にクリアされると悔しいんですけど!」
口々に自分のゲームに興味を抱いた松達があそこはこーだ、あーだと喋りだす。
ゲームを進めてくれて回収率まで上げてくれてありがたい気持ちはあるがネタバレはやめて欲しい。
「待って皆、こういうのは自分でやるからこそ楽しいでしょ? そんな内容まで言ったらナス子も楽しみにしてたのにちょっとっ可哀想じゃない?」
「うわーん、チョロ松先生! さすがわかってるぅ~! 皆ネタバレだけは禁止だからねっ、言ったら死刑」
NEWゲームからまた始め、曲がり角で転校生とぶつかる所からまた始まった。
「確か二週目は新キャラが出てくるって書いてあったようなー……」
「そうなの!? 今度はどんな殺人鬼~?」
「十四松、これは恋愛ゲームだからね?! 確かに死ぬENDあるけど殺人鬼出てくるゲームじゃないからっ」
何やら内容が勘違いされているようで説明を十四松に向ける。
二週目はどうやら転校生の男の子がカジキマグロを脇に抱えて持ってくるのだが、ぶつかって即死んだ。
「………半分間違ってはないかもしれないけど、けどっ! ジャンルは恋愛だもん!!」
「そうなのぉ? よく攻撃してくるからそういうゲームだと思っちゃったぁ、あはははは」
「ちなみに一番死亡END出したのはカラ松兄さんだから、選択肢もイッタイよねえ」
あぁ、なんとなくそれだけは理解できる。