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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「べ、別に……面倒とか、おもっ、思ってないしぃ? ただちょっと荷物整理に時間がかかると言うかぁ~……ちょっと感傷に浸りたいって言うのかなぁ? 面倒じゃないし、面倒じゃないもん!」

「それもう肯定と同じだから。ミケ子もここに来てもう一週間は経ってるけど既にこの家にも何度も遊びに来てた訳だし完全に慣れたよねぇ……」

 一松がミケ子に優しく笑いながらコチラにはいつもの気だるい顔を向ける。
 視線が痛く、そんな横やりがグサリと胸に刺さる。

 わかってはいるものの、あの魔境を完全に整理整頓、要らないものを捨てる……一番苦手な作業かもしれない。

「ならばこの俺が同行しようじゃないか、フーン! 俺に任せておけ! ナス子の家の掃除も元々俺がしていたしな」

「じゃあ、僕も行くよ。ナス子の場合、捨てるものも捨てられない性格だし、誰かがキッパリ言ってやらないとね」

「え……」

 カラ松とチョロ松が目を合わせコクリと頷くとナス子の顔を見て無言でも立てと言っているのがなんとなくわかる。

「今っすか? あの、今私はゲームを……」

「確かお前二連休とってなかったぁ? 明日も休みなら別にいいじゃん、やってこいよ~」

 ここで俺も手伝うとか言わないあたりがおそ松のクソな部分だ。
 そしてトド松も、無視してスマホに視線を戻す。

 一松はミケ子とジャレていたが、一応常識的な部分を持ち合わせる数少ない一人。
 自分も手伝おうかと立ち上がる。

「俺も行くよ、人数多い方が作業も早いでしょ?」

「じゃあ、ボクもー!!」

 最早、本人の意思などこの兄弟は完全に無視だ。
 恋愛ゲームフラグの回収よりも早く、現実で引っ越しをやらなければいけないというフラグがナス子を襲う。
 いくら物が多いといっても、全員に来られたのでは目を離したスキにあれもこれも捨てられかねない。
 そんな自体は絶対に避けたいわけで……。

「ちょっ、ちょちょちょ!! わかった! 片付ける! 片付けるから、全員は来なくていいっ! そ、そうだなぁ……代表者2名と片付けに向かうことにするっ!」

 ……と、そんなこんなで。
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