第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
トド松達が面接の結果に対し異議を申し立てる中。
今度こそネタばらしとばかりにナス子が口を開こうとする━━━━の、だが
「抜け駆けだけではなく扶養の座も渡さん!!」
「……扶養……?」
あれ?なんの事だとナス子はピクリと反応を示す。
「養ってもらうのは俺だ!!」
「養う?」
まさか……これは……。
「いいや、結婚して食わしてもらうのはぼくだー!」
良かった、今の面接は冗談だよ。
あなた達の事、とってもとっても愛しちゃってるから、別れるなんてできないわ、フフフ。
なんて言おうとしていたのに、いざこうなると必死な六人も本音が出てくると言う物。
ナス子は机に顎を両手にのっけて自分の前に歩み出てくる六人をこれでもかと言うくらい生ごみ以上を見る目で見ている。
結局の所、結婚もしたいし選ばれたいけど養われたいと言う願望は六つ子達の中に残ったままのようだった。
「ボクだって!!!」
「いいや……」
「俺だって……」
ジリジリと面接椅子とテーブルの間に入っていき、六人が怒りの表情で近づいていく。
愛だのなんだの言って絞れと言われたのに、その目的は全く愛はない訳ではないにしろ、最終的には結婚と言う考えに繋がりコチラや向こうの両親の甘い汁を吸って生きて行こうというゲスな様子が映り込む。
「「「「「「うおぉおおおおあ!!!!」」」」」」
そして一斉に六人の男性が喧嘩を始めた。
うるさい事この上ない。
━━━━━━━━━━イラっ
━━━━━━━━━━イラっ、イラッ!!
「やめなさいニート達いぃぃぃぃぃぃ!!」
また本キレになったナス子は机に大きく手を付き立ち上がると、クソでウンコな六人に大きな声で一括を上げる。
「おい! やめるんだニート達っっ」
肩で大きく息をしながら最低なモノを見るかのような視線を六人に浴びせると、ナス子の様子に最初に気づいたおそ松が弟達に号令を掛ける。
「「「「「……へい」」」」」
面接を受かる、受からないの問題ではない。
冗談でやった事なのに、そちらの六人はまだ自分を結婚という動機から一人選ばせニート人生を送ろうとしている事に沸点が治まらない。
「━━━━━━座れ、クズ共」
「「「「「「………へい」」」」」」