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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「すいませーんっ! 面接を始める前に、一言だけいいですか?」

「えーっとー……末っ子のトド松さん?」

「いや知ってるだろ! なんの資料だよそれ!」

「ぼくはこの面接を辞退します……やっぱり、おかしいと思うんです。兄弟で争って、親が駄目なら恋人に結婚してもらって養ってもらおうなんて……ナス子をウンコに譲るなんてすごく悲しいけど、ぼくが成長するチャンスでもあると」

「はい、トド松脱落っと」

 ポンと、ナス子の手元の資料に脱落の文字が押印される。

「ちょっと待って━━━━━━━━っ!!!」

 それを見たトド松がものすごい速さで紙切れをナス子の手から奪い取り、これでもかというくらいビリビリに破き目を見開いて息を荒くする。

「え? なに? だって面接辞退するんでしょ?」

「いやいやそこはさぁっ! 嘘……トド松って末っ子で甘えん坊の可愛い弟みたいに思ってたけど、実は一番大人なんじゃ……ってトキめくところでしょー?! 引き止めるところでしょ普通!!」

「いや? 半分選ぶのさえ断腸の思いでやってるんだから自分で決めて辞退してくれるんならこっちから切り捨てる必要ない分むしろ気が楽っていうかなんていうか」

「やめて?! 心複雑骨折しそうなんだけど!?」

 マジで涙目になったトド松がグスングスンと鼻をすすりながら席につくと、白けた様子でその様子を見ていた他の兄弟達が揃って鼻で笑う。
 そんな兄たちをスタバァの形相で睨み付けるトド松。

「ふっ……扶養家族選抜面接の時のようにはいかなかったようだなぁトド松」

「人身掌握術の達人を以てしても、今のナス子の心理は図れなかったか」

「ハイはいハイハはいは━━━い! いいっスか? いいっスか?!」

「えーっと」

「十四松でっす!!」

「だから知ってるだろ!! なぜ頑なに面接の体を守るんだ!」
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