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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「皆の事……好きなんだもん、この中の誰かってなったら……そしたら別れるって事、だよね? ズルイのはわかるよ? 甘えてるのだってわかるし、でも……私は皆の事好きだから」

「うーん、ここは喜んでいいのか素直にわからんな。実際七人で付き合ってはいるものの、ナス子に選ばれたいと言う気持ちは嘘ではないぞ」

 他の兄弟もそうだ。
 納得のいく付き合いはしていたのだが、独占したい気持ちが邪魔をして複雑そうにカラ松に続き腕を組む。

「ま、でもほら! 結果今日はこういう流れになったんだし! 結婚はしないという事でめでたしめでた━━━━━━━━━━」

「ねぇ、ナス子」

「ん、なに一松?」

「もうさ、この際終わりにしない?」

「…………………え?」

 一松の言葉は大きくはないものの、ナス子にとって恐れていた言葉が口から吐き捨てられた事に心臓が痛くなるほどドクリと跳ねた。

「俺さ、ナス子が幸せで皆で楽しく出来ればそれでいいって思ってたんだよね……でも、例え母さんに言われた言葉がキッカケだとしても、ちゃんとわかったっていうか……」

「い、ち……松?」

 眠そうな気だるい目を目の前にいるナス子に向けて視線は外される事なくボソボソと低い声で喋る一松だが、顔も、声も、態度も真面目だった。

「本当は、選んで欲しいんだよね、俺」

 ドクリと跳ねた心臓は二度目にまた大きく跳ねる。
 目が震え、口元がひくついてしまい少しの間の間、ナス子は言葉が出なかった。

「そだなぁ、いちまっちゃんの言う通りかも。俺だってホントは独占欲とかバンバンあるし、出来ればしたいよね! 一人占め!!」

「っ……おそ松」

「ブラザー達もそういうがナス子の幸せを思い黙ってはいたものの、この俺だって本当は同じ事を思っている、しかし今までナス子を困らせたくはなかったから言わないでいたんだが……」

「カラ……松」
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