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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「私はまだ結婚しないし、本当はアンタ達だってそんな事考えてないでしょ? いきなりそんな重大な告白受けてハイ、します。とは言えないでしょう」

 結婚も悪くないとは思っていたが、それ以上の理由があるだろう事に図星を突かれ、ナス子の顔を見れない六人は誰かが喋ってくれないかと期待するも、誰の口も開かれはしない。 
 唯一話したくてたまらない十四松はチョロ松に口を塞がれたまま。

「はぁ━━━━━━━━━━」

「わかった!! もうぶっちゃけ言う! そしたら結婚してくれる? 俺とっ」

「ぶっちゃけては欲しいけど、内容によってはNO」

「えー、なんだよぉ。ちゃんと言うんだからいいじゃ~ん!」

「おそ松兄さんクソすぎ、それに言えばヤらせてくれるみたいな合コンノリでこんな事言っても意味ないから!」

 もう一体なんなのだろうか、さっきからこれしか考えていない。
 松代の所にも確認しに行かせてはもらえず、当の六つ子は渋って話さない。
 段々とイライラしてきて拳を床にドンっと大きく叩きつける。

「━━━━━━━━━━で?! 言うの? 言わないの?」

 さすがの六人もキレ気味の彼女にビクついて少々顔を引きつらせた。
 結局困った中、全員の視線はチョロ松へと向けられる。
 一番口が回る相手と言えばチョロ松だし、チョロ松は彼氏でありナス子の親友的な位置だ。
 彼なら少しは上手く伝えてくれるのではないかと期待が高まる。

「ちょ、ちょっとお前ら何で皆して僕を見てる訳?! こういう時ばっかりズルくない?!」

「━じゃあボクが言おうか!」

「黙っとけ十四松、お前が言うと余計ややこしくなる」

「確かに!!」

 先程まで本当の事を言おうとしていた十四松は、一松に止められてパーカーの袖を口に当ててやっと黙った。

「じゃあ、チョロ松が話してくれるのね?」

「え、えっと……━━━━━━━━━━」

 結局こちらのプロポーズは怪しに怪しまれて全くと言っていい程ナス子には響かないし結婚したいとすら思わせられなかった。
 それはコチラにも結婚をしたい!という欲求は少なかったからであり、その想いが外に漏れだしていたからであろう。
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