第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
さすがにもう一松の次の行動は読めている。
緊張が頂点に達する一松はいつも下半身を露出しウンコしようとする。
まだ実を漏らした事はないがそんな光景見たくもない。
デジャブだ、完全にデジャブ。
「……そう、伝わってるなら、いいけど」
ホッと胸を撫でおろし、ウンコから逃れる事の出来たナス子。
問題はこのウンコ達、じゃなかった……六つ子達をどう対処するべきか、そしてどう答えるべきか、本来の目的は絶対に結婚ではないに違いないとまだ疑っている。
基本は一生甘えて過ごしたいニート達。
実家大好き、やりたい事だけして生きていきたい、そんな六人が急に結婚という縛りに走るだろうか。
ぬるま湯関係がお気に入りだったこのゲスな恋人達に未だ疑いの視線を向ける。
「本来ならアンタ達に説明してもらいたい所だけど……どうせ、あれでしょ。松代さん辺りに何か言われたんでしょ」
━━━━━━━━━━ギクリ
いつもは洞察力に乏しいナス子ではあったが先程の求婚の説明は納得がいかない。
「ちょっと私、松代さんの所に行ってく━━━━━」
「ま、待て待て待て!! 落ち着けナス子っ」
立ち上がるナス子の腕におそ松が縋りつき、このマンションから出させる事は出来ないと止めに入った。
「そうだぞぉ、ここは一つクールになって話合おうじゃないか! だからもう一度座ってはもらえないだろうかナス子」
「んぐぐぐ……ぷはっ!! 姉さん、あのね! ボクら姉さんと結婚しないと━━━━━━ふぐっ」
「ちょっとお前は黙ってろって十四松!!」
やっと一松、トド松の口から逃れ、また十四松はナス子の求める説明をしようとするのだが再びチョロ松の手によって塞がれる。
「……………」
そんな皆の様子に、ナス子もジロっと六人を見下しいつものように溜息を出してしまう訳だが、恋人達の必死な様子に仕方なく付き合ってやとうろまた腰を下ろした。