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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦



「違う、違うぞナス子~、あれは……あれなんだ! そう、あれで……アンダスタァ~ン?」

「あれあれ言ってるだけで全くわかんないんだけど……」

 慌てすぎてどこからどう弁解したものかと混乱しているカラ松はナス子の両肩をガシリと掴み最早説明どころか力づくで強硬手段に入る事にした。

「つまりだ━━━━━━━━━━結婚しよう、俺と!!」

「意味わかんないから!! ちょ、急に抱きしめられて苦しいよっ、放してカラ松っっ」

 力の限りナス子を抱きしめ、今の気持ちだけを伝える。
 いつもペラペラと意味不明な事を述べるカラ松ではあったが、現在のカラ松の語彙力はないに等しい。

「なにがつまりだカラ松! どさくさに紛れて抱きしめてんじゃねぇぞ!」

「そうだよ、ここは公平にナス子に決めてもらう所じゃないの?」

 長男、三男とテコでもナス子を離さないとしているカラ松を引っ張り二人がかりでナス子から離そうとするが力の強いカラ松相手にそれは通じず半ばナス子の呼吸も苦しくなるばかりでじたばた暴れだす。

 そこに

「━━━━━━━━━━アウチ!!」

 乱闘を繰り広げていた兄松達だが、急な蹴りが横から入り、カラ松が転がりやっとナス子の身体が解放されると、息を吐きながら入り口に視線を向けた。

 今度は3人の松が顔を覗かせる。
 今日はマンションに松が勢ぞろいだ、折角今日はゆっくりしようと決めていたのに結局こうなるのかとナス子は息継ぎをしながら若干項垂れはするものの呼吸困難から救ってくれた人物へと感謝を述べた。

「なにしてんだクソ松、嫌がってんだろうが……しかもどこが公平だお前ら」

「はぁ、はぁ……し、死ぬかと思った……ありがと一松」

「…………別に」

「姉さんお邪魔しマッスルー!! 鍵空いてたから入ってきちゃったぁ! あははは!!」

「兄さん達に出し抜かれるとはね……まさかあれからぼくらが次々罠にかけられるとは思ってなかったよ……」
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