第86章 【逆ハー卒業ルート:微エロ有り】プロポーズ大作戦
さりげにカラ松の手をチョロ松が剥がしその場に座り雑誌を読み始める。
「へぇ、今ってこんなドレスとかあるんだね。ナス子に似合いそうだよ? 後ほら、会場もこんな豪華なプランもあるし……」
少しだけ覗き見てみると、確かにドレスは可愛いし綺麗だし興味がない訳ではない。
まさかのプランまで上げられてそこには興味なくとりあえず頷く。
「は、はぁ?」
今日の松は一体なんなんだろう、セッ×スをしている時よりも動揺してしまう。
しかもよくよく見るとチョロ松が見ているのは結婚する前に女性が良く見る雑誌、ゼクスィだ。
コイツは何を持ってきたのかと呆れてしまう。
「まさかチョロ松も……け、結婚しよう、とか言わない、よね?」
「は? 僕ら付き合ってるんだからそろそろいいんじゃない?」
「いや、付き合ってるって言っても7人で付き合ってる訳だし……」
何が、どうしてこうなってしまったのだろう。
六つ子の中で何か起こったのかと不安になる、そろそろ一人に絞れと言われているようなものに感じる。
この甘えた関係も終わらせなくてはいけないのだろうか、元より世間一般的に考えて非常識この上ないお付き合い。
全員が納得して付き合ってはいたがまだその幸せが続くと勝手に思い込んでいた。
「ね、ねぇ……別に結婚は今じゃなくてもいいんじゃ……」
「いや、お前の年齢考えれば遅いくらいじゃない? いいじゃんっ、結婚しちゃおうぜぇ、俺と」
「認めないぞおそ松! ナス子はこの俺、カラ松と共にヴァージンロードを歩くんだからなぁ……」
「もうお前は歩いただろうが、ブス花と」
「なっ、何を言うんだちょろまぁつ!! あれは別に深い意味は……」
慌てたカラ松がナス子に向き直り説明もとい弁解に入る。