第13章 レンタル彼氏、俺 おそ松side
「えっと、カラ松はまず、イタイじゃない?」
「まぁ、そうだな。アイツならきっとお前だけじゃなく友達ちゃんのアバラを折るだろうな」
「チョロ松は、自意識ライジング高いじゃない? しかもすぐ怒るし」
「あー、確かに。アイツはダメだな、絶対お前以上の自意識めいっぱい出して友達ちゃんにあーだこーだ話しだすな。
下手したら自意識ビックバン起きるかも!
しかも遊園地と言えどお前相手なら何でも突っ込むだろうし、スイッチ入ったらいつもみたいに説教するタイプだわぁ、うわっめんどくさっ」
「一松は・・・ね?」
「まぁ、何が言いたいかはわかる」
「十四松は、一緒に遊園地楽しそうだなって思ったけど」
「へー」
「多分十四松の体力についていけない」
「あぁ、納得」
「トド松は、とにかく私をダメだししてくる、そしてあざとい、友達ともLIMEのID交換しようとしてくると思う。」
「確実にそうなるだろうなー」
「それに私お化け屋敷入りたいんだけど、トド松そういうの嫌いじゃん?」
「女がお化け屋敷好きってあんま聞かないよな、中には好きな子もいるけどさ、化け物が化け物脅かしてどーすんだよ」
「誰が化け物だコルァ!!!」
お得意な蹴り技を食らう俺ではあるけど今日は引き下がらないよ~?
「おいおいおいおい、ナス子ちゃ~ん、それが人に物を頼む態度かなぁ?ん?ん~???」
俺はニヤつく顔を隠さずに転がりながらナス子を見上げてやる。
「ぐっ」
「まぁ、お前の言いたい事はわかるよぉ~? 兄弟の中じゃ一番俺が安心で信用出来るって事だろぉー
一番カッコイイのも俺なワケだしぃ」
「そこまでは言ってない」
結構です、な動作で手を前にするナス子だがコイツは今日は俺より下の人間、と思うと止まるに止められない。
「んー、いいのかなぁいいのかなぁ? ここで俺が断ったらもう頼めるヤツいないんだろー?
友達や職場の仲間達に嘘ついてた事がバレちゃうよぉ?いっけないんだー」
「ぐ、ぐぅーーーーーーーーー!」
手を出したいが出せず、拳を握っている姿が映ると、またお兄ちゃん気分上がってきちゃうからね。
あー気持ちいい!サイコー!!!
たまにはこんな日もあってもいいなオイ!
「でもおそ松がそんなに嫌なら、やっぱチョロ松に頼む」
「はいー?!」