第84章 【R18】【おそ松ルート】おそ松の葛藤
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「ねぇ、お母さん」
「ん? どうしたのナス子」
「もし私に実は彼氏がいるって言ったらどうする?」
昨日あれからナス子も沢山考えた。
考えたけど、結局何も浮かばなかった、でもおそ松への気持ちは本物。
大好きな家族にずっと黙っていると言うのも気が引けるし、おそ松の事はどんなおそ松でもクソでもニートでもダメでも馬鹿でも救えない程残念でも大好きだ。
反対される事を恐れていたが、結果は━━━━━━━━━━
どんな事を言われても別れる事はしない。
ナス子の性格はネガティブですぐに自分を責める。
しかし実は頑固な面も持つ。
それにどんな事があっても家から勘当される事はないとわかっている為、とうとう打ち明けてしまおうと一番話しやすい母に気まずいながらも話し出す。
「え?! ナス子、彼氏いたの?! それならそうと早く言いなさいよぉ、誰? お母さんの知ってる人? それとも職場の人とか?」
「えーと、お母さんのよく知ってる人だよ」
「へぇ、よく知ってる人かぁ! それなら家族になっても仲良く出来るわねっ。で!! 誰誰~」
興味津々に目を輝かせて前のめりに尋ねる母に一度気持ちを整え向き直るナス子。
「松野……おそ松」
「━━━━━━━━━━え? ええええぇ?! お、おそ松君?!」
「う、うん」
「へぇ~……やっぱり付き合ってたんだぁ! お母さんちょっと怪しいって思ってたんだよねぇ、ふふふ、おそ松君かぁ~ふーん」
「お母さん?」
絶対に反対されると思っていたのに、まさかの展開。
母はニヤニヤと笑い、何も否定的な態度がない。
「まぁね、お母さんとしてはもうナス子もいい大人だしもうちょっとちゃんとした人と結婚して欲しかったけど……でも、おそ松君なら安心出来るね」
「え、なっ、なんで?あと結婚はまだ全然考えてない!ないよ?!」
こっちが認めて欲しいのに何故か質問してしまう。
色々問題なおそ松がまさか寛大に受け入れられるとは思わず拍子抜けだ。