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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第84章 【R18】【おそ松ルート】おそ松の葛藤



 翌日。
 松野家の六つ子は長男をポカーンと見ている。
 何故かと言うと、今日の長男の姿は普段あまり着る事のない青いスーツ。
 ネクタイをちゃんと閉めて決意したかのような表情をしている。

 昨日、弟達にあれからナス子が可哀想だとか長男としてしっかりしろとかついでに普段の愚痴をしこたま聞かされて耳にタコが出来てしまっていたおそ松だが、タバコを吸った後に戻ったおそ松はその全員の言葉を流し流し半ばクールに聞いてた。
 それはおそ松の中の決意が固まったからであり、他に何を言われても行動にうつす事はもう決めていたからだ。
 
 あれだけひたすら否定していた働くという事。
 おそ松は今日、ハロワに向かう予定だ、もう一度言おう。
 チョロ松ではなく、おそ松が━━━━━━━━━━だ。

「ど、どうしたのおそ松兄さんその恰好?! ま、まさか……」

「なはは、んなの決まってるでしょぉ! 働き先を探しに行くんだよ」

「昨日はあんなに否定してたのになんで急にそういう事になったんだ?」

 服の皺を確かめ身なりを整え、髪に櫛をとおす。
 これすら普段は見た事のない光景だ、全員ぱっくり口が開いたままである。

「いやぁ、俺もそろそろさ、ちゃ、ちゃんとしないとなぁ~とか思って? べ、別にアイツの為とかじゃないから! 俺が本気出せば就職の一つ二つ百くらいかんったんに見つかるし!!」

「え! おそ松兄さんそんなに働くの?!」

「いや、一個だけだけど?! さすがにそんなに働いたらナス子に会えな……じゃなくって体がクタクタになるからっ」

「結局ナス子の為に変わろうとしてる訳ね……、まぁ、クソな長男にしてはちゃんと考えたね、職場見つかるかわかんないけど」

 一松の皮肉も気にする事なく履歴書を書くのを忘れていたおそ松はテーブルで履歴書を書き始める。

「チョロ松、ここなんて書きゃいいの?」

「あぁ、これは━━━━━━━━━━」
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