第84章 【R18】【おそ松ルート】おそ松の葛藤
「なに?」
「いや、別に……」
結局何かわからなかったが、こちらも悩み事で頭がいっぱいだ。
申し訳ないが帰ろうと今度こそ松野家の前から歩き出すと、後ろで立ち上がったおそ松が少し小さめの声、しかしナス子の耳に届くくらいの大きさで口を開いた。
「俺も、ナス子の事愛してるから」
「……ちょ、ここここ、こんな大道で変な事言うな! 馬鹿!!」
恥ずかしさから走り出してしまったナス子の背を見送りおそ松はその後ろ姿がなくなるまでずっと背中を見ていた。
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