第84章 【R18】【おそ松ルート】おそ松の葛藤
視線を上げておそ松を見上げるナス子とおそ松の視線がぶつかる。
ここは実家だから我慢しなくては思うのに、何故か今日はおそ松にとても甘えたくなってしまい、やはり我慢が出来ず目を瞑るとお互いが吸い寄せられるように唇を合わせた。
「……んっ」
「………ん、実家ではダメなんじゃなかったぁ? なはは」
「…………うるさい」
すぐに顔を離し、またおそ松の胸に顔を埋めてしまい、おそ松からナス子の顔は見えなかったが、熱くなった体温と耳まで赤くなっている所を確認しおそ松自身の顔も頬が染まりつつも恋人の行動に顔が綻んでしまう。
「じゃあ、さ。認めてもらおうぜ?」
「え?」
「うっし、ここはアイツらのアドバイスが必要だな!!役に立つかはしんないけど」
アイツら、それは全く頼りにならなく、正直いつもの悪い予感しか浮かばないが一度実家を出て松野家に向かう。
二人で外に出ると手を繋ぎ、指を絡めて歩き出した。
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松野家二階。
松代は既におそ松とナス子が付き合っている事を知っており、その二人の関係に歓喜していつも孫や結婚の話をされるがやんわりと二人は笑って答えて逃げている。
そんな松代のトークを今日も流し二階に向かうと今日も暇そうにダラダラ過ごす五人の弟達の姿がそこにはあった。
「ん、あれ? ナス子姉だ。こっちに遊びに来るなんて久しぶりじゃない、いらっしゃ~い! もしかしてぼくに会いに来てくれたの? えへへ、お姉ちゃんに会えて嬉しいなぁ」
早速トド松が入り口に立つナス子を目に入れると開口一番あざトッティを炸裂させる。
「違うぞ、とどまぁつ。ナス子は俺に会いに来たんだ、そうだろぅ、ん~?」
トド松の後ろ、ソファで鏡を見て髪を整えていたカラ松はバーンとこちらを撃つような動作で手を動かす。
「はぁ、お前ら何言ってんの? 会うなら僕でしょ。親友だし、何か相談でもあって来たんだよね? 仕方ないから聞いてやってもいいけど」
間違ってないが上から目線なチョロ松の眼にサイリウムをぶッ刺したくなるがここは我慢だ。