第84章 【R18】【おそ松ルート】おそ松の葛藤
「へーい! お邪魔しま~す」
そんな声が聞こえた後、階段を上る足音が聞こえる。
これはゲームを邪魔されると思うナス子はベットの中に入り深く布団を被ってバレないようこっそりゲームの続きを始めた。
起こされるだろうとは思うがまだゲームの続きを堪能したかった。
「ちゃーす、お前さぁ! 実家に行くなら俺に一言くらい言ってもよくね?! 今日休みだからマンション行ったのにいねぇし!」
「…………」
「あれ? 寝てんの?」
ベットの膨らみを見て、おそ松が近寄りそのベット越に腰掛ける。
おそ松の目線は布団の中で何やらゴソゴソと蠢く物体に行き着く。
「………」
「おい、お前起きてんだろ」
ギクリと身体を大きくビクつかせてしまい、その動作により起きていることがバレると途端布団を大きくめくられる。
「わぁっ! 何故バレた?!」
「いや、わかるから。布団動いてるし! 俺の事無視すんなっていっつも言ってるんだけどぉ?」
細い目をしたおそ松が腰掛けたまま彼女を見下ろす。
すぐ様携帯をいつものように奪われ、返してもらえない事もわかっている為か半ば諦めが生じ素直にベットに自分も座る。
「もー、いい所だったのに……たまには休みの日を実家で過ごしたっていいじゃんかぁ」
「別にいいけど俺に声くらいかけろってぇの!」
「うー、そ、それは悪かったけどさぁ。寧ろよく私がここにいるってわかったよね」
年甲斐もなく口を尖らせて文句を言うと、その口はすぐ相手の口が軽く当たり離される。
「ちょ、アンタここをどこだと……お、お母さんが部屋に来たらどうすんの!」
「は? 別によくね? っつーかもしかして俺らが付き合ってるの言ってないの? 長男様と付き合えるなんて光栄な事だろぉ?」