第13章 レンタル彼氏、俺 おそ松side
だって『俺にしか言えない事』って事だろ?!
それってまさかって思うじゃん?
だって俺カッコイイし、カリスマ、レジェンド、人間国宝なワケだし…。
こんなに長い年数一緒に居れば絶対惚れるよ。
俺なら惚れるね、うん!
やっと覚悟を決めたのかナス子が顔をあげる。
なんか俺まで汗掻いてきたんだけどー?!
「お、おそ松」
「お、おぅ」
何故かナス子の前で正座になる。
二人してダラダラと汗をかいている。
いや、絶対コレそうだろ。
じゃなかったらこんな気まずい空気にならなくね??!
え、じゃぁもし告られたら俺どうすればいい?
冗談でナス子に結合がどうのとか言ったりはするけど、あれ本気で言ってる訳じゃないからね?!
「実は、私・・・」
でももし、借りにも万が一にでも、そうだったとして…
「~~っ、待てナス子! 無理だって、俺想像出来ねぇよ、まずはあれだ・・・こういう時は体の関係から入った方がいいと思うんだよね!
お前みたいな残念女子力人間を相手に俺のチン〇が反応するとは到底思ってはないんだけど、ほら、もしかしたらアッチの相性はヤってみたら抜群かもしれねぇし、宝くじで一等当たるくらいの確立で…! そこから関係を持って俺たちの仲を深くだな―」
「は?」
「だから、まずはセッ×スの関係から始めてください!」
何故か俺は土下座した。
「何言ってんのアンタ」
あっれー?なんか思ってた反応とちがーう!
お兄ちゃんビックリなんだけど?
「だってお前俺に告白しようと…」
「は? はぁ?! なんでそうなんの、する訳ないじゃんっ、馬鹿? 馬鹿なの?!」
「あ、違うの?」
うーわー、とんだ勘違い。
ちょっと俺恥ずかしいんだけどー…
「いや、でもあながち間違ってはないと言うか・・」
「え?!」
言ってナス子は床に野の字を書くようにまた気まずそうだ。
行動、女子かっ!生物学的には女子だがお前がやるとチンパンジーが初めて人間の物真似しましたみたいな姿に見えるんだけど?
「間違ってないっつぅのは一体…え、お前」
「…」
「お前、やっぱり俺の事、すっすっすっ・・・」
指を差す手が震える、自分で言っておいてなんだがこれが本当だったとしたらマジ俺どうしたらいいの、教えてアカツカせんせぇ!