第83章 【R18・一松ルート】意地悪?
いつの間にか空気を悟った賢い猫はソファから下り大きく伸びをしてお気に入りである自分のベットに潜りこむ。
「ほら、言ってみろよ……どうされたいのかさぁ」
「う、ぐぐ、ぐ……言わなくてもわかるじゃん!」
「あぁ? わからないから聞いてるんですけどぉ?」
そんなのわかりきっている。
性格からかSが出てしまうのは一松の恋人への甘えもあるのも事実。
自分がどういえばナス子がどう返事をするか既に付き合いの長さからわかっている。
みるみると真っ赤に染まる顔に、恋人が変貌しながら口を窄めて拗ねたような口調で求めた言葉を呟く。
「さ、触って……一松……さ、ま」
「触ってぇ? 下さいだろ? 私のような雌猫の身体を慰めて下さい一松様……だろ?」
「くっ……意地悪!!」
「ヒヒッ……そんな事言って……もう疼いてるんじゃないの?」
「あっ」
彼女の臀部を軽くなぞり、その敏感な反応に優越感が沸く。
少し触っただけで体を跳ねさせてしまう彼女はもう一松に飼いならされているかのようにその刺激をすぐに感じてしまった。
焦らされるように臀部と背筋に指を一撫でされ、途端に気勢が昂ってしまう。
堪らなく一松の首にしがみつき首筋に顔を埋めてしまうナス子の息は一松の耳元で熱く吐息をもらした。
「ん……っは……」
「ほぉら、言わないとここで終わるよ? いいの? 」
「ぐぬぬ……雌猫は言わないからね! 触って、クダサイ……いいいい、一松様」
半ば悔しそうな顔をして抱き付いた手に力がこもるナス子だったが、観念して言葉を吐き出す。
「あっはぁ! もうしょうがねぇなぁ……やれば出来るじゃねぇか、まだちょっと抵抗があるけどまぁ、合格」
「ん……んんっ……」
一松は横を向き恋人の唇にもう一度口付けを交わし、自然と開かれた口内に舌を差し入れクチュクチュと音を立てて下で相手の口内を侵す。
「んっ、ん……んぅ……ふぁ…っ…」
「ん……んっ、ナス子も、とんだ雌猫になってきたね」
「や、だ……言わないで……んぁっ」