第82章 【逆ハー卒業ルート】なんという事態…! カラ松&トド松
何かいいことがありそうだと、起きることにして、目覚めのコーヒーを入れそれに舌鼓。
なんとなく鏡を手にして顔を見てみると、前髪が伸びてきたのが気になり、洗面所へと移動して少しだけ毛先を切った。
そして、事件がおこる。
目覚めがよかったせいか、仕事帰りに浴びたシャワーをもう一度浴びたくなって風呂に入り、サッパリして気持ちよい気分で出ると、先程少しだけ短く切った前髪の他に、なんとなく自分の腰が気になった。
「あれ……なんかちょっと太ったかな? 先週はもうちょっとくびれがあったような……体重測ってみよっと」
元々スレンダーとか華奢とかいう言葉とは無縁。
ちんちくりんという言葉がむしろ当てはまってしまうのでないかという体型。
それでも最近は前より痩せて、一応普通の範囲内には納まったか納まらないかというところ。
体重計にはなるべく最低でも10日に一度は乗るようにしているが、ここのところそれをサボっていた。
というのも、先日電池が切れていることに気付き、次の日に電池を買ってきたはいいものの、結局入れ替えるのを忘れていたのだ。
まさに今それを思い出し、バスタオルを巻いた姿のまま買っておいた電池を置いておいたところまで体重計を持って移動し、その場で電池を入れ替え、デジタルの数字が点滅したのを確認すると、それを床に置いてそろりとその上に乗る。
そして、冒頭へと繋がるわけである。