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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第82章 【逆ハー卒業ルート】なんという事態…! カラ松&トド松



 実は、こうなると面倒臭いのはトド松ではない。

 カラ松のほうだ。

「水臭いじゃないかナス子! 悩み事や憂い事があるのなら、なんでもオレ達に相談してくれればいいものをっ!」

「い、いや、だからっ、べべべ別にそんなものはっ」

「さぁ何でも話してくれ! 力になる! このカラ松がっ! ナス子の憂いを一つ残らず払拭してみせようじゃあないかっ!!」

 ほら、面倒臭いことになった。
 こうなるともうなかなかカラ松が戻ってこない。

 キラキラと、懐中電灯と蝋燭だけの明かりの中光り輝いて見える。

「ほらぁ、ナス子のせいだからね、もうこうなったら観念して話すしかないからね?」

「ええええ?! 私のせい?! だっ、でっ、でも、ホントに」

「んん~? 素直に話す気にならないのなら、話す気になるようにしてやってもいいんだが?」

 スッとカラ松の視線が据わったのを感じて、ギクリと体を強張らせる。
 面倒臭いことになったカラ松は、語彙では言い表せないほどに本当に面倒臭い。
 コチラが何をどう言ってもなかなか引き下がらない上に、カラ松の中の上がってしまった何か、とりあえずボルテージとでも言おうか、それが治まらないらしくグイグイと押しが強くなる。

「お、落ち着いてカラ松……っあの、か、隠し事と言っても……その……大したことはなくて……っいや、私にとっては大したことかもしれないんだけど、私以外の人は別にそうでもないかもしれないっていうかっ」

「そうーかそうか、それならば、やはり話す気になるようにしてやるしかないようだ。カモンブラザー!」

「はいよー」

 パチンと指を慣らすと、けしてそれにノったわけじゃないからね、という冷めた表情をしつつも、トド松がナス子の後ろに回りこみ、脇の下に腕を差し込んでガッチリと体を固定をする。

「ちょっ! ちょっ、待って! なっ、なにする……」

「素直にならないのなら……割とすぐ素直になるナス子の体のほうに聞いてみようじゃないか……」

「あっ……!」

 薄いTシャツの上から指で体を上から下へなぞられて、くすぐったいような感覚にピクリと体が反応してしまう。
 これまで散々彼らに抱かれ、その快楽を知ってしまった体は、ちょっとした動きにも敏感になってしまっている。
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