第81章 【十四松ルート】ステイ
「はぁー! 凄いねトド松はっ、ボクがわからない事を教えてくれるんだから!!」
くっつくように挟まれている十四松に一松とトド松も身を寄せる。
「聞かなきゃわかんない事っていっぱいあるし、聞いてくれば?」
「一松兄さんも、ありが盗塁王!! 明日姉さんの家に行ってボクの気持ちと姉さんの気持ち、ちゃんと聞いてみる!!」
「もし別れようって言われたら……ちゃんとフォローはしてやるよ、ひひっ」
「フォロー?! どっちの……」
「「ナス子」」
「んー! それは嫌だなぁ、姉さんはボクの姉さんだからあげないよ?」
昼間の茶化しで問題になったと言うのにまた悪戯に十四松を茶化す二人。
勿論これは本心から来ているものもあったが、二人の邪魔をして悲しませたくはないと言う気持ちもあるにはある。
決して応援はしていないが、今回ばかりは自分達が悪いと少しだけ反省した。
「そんじゃ、銭湯閉まっちゃうし行こうか」
「だね。十四松、本人がいない所で考えててもそれ意味ないから……風呂でも入って一旦スッキリしてこよう」
「うん!! ありがとう、一松兄さん、トド松!」
そう言うと三人はジャングルジムから降りて銭湯に向かって行くのだった。
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