• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第81章 【十四松ルート】ステイ



「そうだぞ、おそ松。今は大事なブラザーの為に人肌脱いでやるのが兄と言う物だろう」

「俺も……ちょっと悪い事言っちゃったし、なんとか十四松の誤解を解かなきゃ」

「うん、ぼくもちょっと茶化したって言っても妬き持ちもあって意地悪言っちゃったし、ちゃんと謝らなきゃかな」

 そんな中、急にトド松のスマホが鳴り、LIMEが届く。

「あ、ナス子姉だ」

 噂をすればなんとやら、当の本人からまさかLIMEが来るとは思わず全員顔を合わせた後にトド松のスマホを覗き込む。

『今日、十四松の様子がおかしかったんだけど何か知らない?』

「あ~……やっぱり、さっき姉さんに会いに行ってたのかぁ」

 内容を読んで、やってしまったとばかりにトド松が溜息を吐く。
 しかも様子が変という事はやはり十四松は何かナス子に対して我慢と言う物をしたからこそ、このような内容のメッセージが届いたのだろう。

「ど、どうしよう一松兄さん……これ何て返せばいいんだろ」

「え、おおお俺に聞く?! いいいいいや、何てって言われても十四松がどこまで考えてるかわかんないし、それを俺らが言ってもいいものかどうかも……っ」

「でも言ってあげないとナス子の場合、勘違いして余計面倒な事になるのが目に見えてるだろ?」

 さすがチョロ松は親友だけあってナス子の性格を一番理解している。
 他の兄弟達もナス子のネガティブ思考は周知の事だったがどこまで話すべきかはわからずチョロ松の意見に頷く。
 
「え~、別に言わなくてもよくなぁい? だって十四松が我慢するって言ったんならもうこれは俺らの問題じゃねーじゃん」

「おそ松、お前はどうしてそう自分本位の考え方しか出来ないんだ。ナス子も困っている訳だし、教えてやった方がいいと思うが」

「ていうか十四松はどこに行ったんだろう? いつもなら屋根の上で考え事するのに今日は外に出てっちゃったし」

「…………俺、ちょっと探してくる」

「ぼくも……自分で考えたって言うけど、事の発端はおそらくっていうか絶対ぼく達だし」

 罪悪感が芽生える二人は立ち上がると、まだLIMEの返事は返さずに外に出て行くのだった。


/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp