第80章 【微エロ】【一松ルート】日向からの目線
だってね、取られた気がするのは、ナス子だけじゃないんだから。
ニャ~
イチマツの腕に擦り寄ると、二人はそんな私を見た後視線を合わせて、きょとんとした顔をする。
「……もしかして、私じゃなくて一松を取られたと思ってるとかっ……」
「え……そ、そそそそんなこと………そう、なの? ミケ子……」
また半分正解で半分ハズレ。
ていうか、一松、いつまでナス子の上に覆いかぶさってるつもりなの?
私が来てあげたんだから、静かに寝ることにしようよ。
二人で遊んでないで、たまには私のお願い聞いてくれたっていいでしょ?
「ぐえっ……ミケ子、胸の上に乗ったらっ息がっ」
「そんなに重くないでしょ」
そうよっ、失礼しちゃう。私はスレンダーだから、重くないっ。
ナス子とは違うんだから。
私が二人の間に入って、やっと一松はナス子から離れる。
「んっ……!」
ナス子が一瞬ビクリとびっくりしたみたいだけど、なんでかな?
やっぱり、私が重い? そんなわけないけど。
「ミケ子が甘えにきてくれたから……続きはあとで」
「っ……馬鹿……終わりでいいじゃん……」
「駄目。俺がまだシたいから」
「……っそ、そうデスか……っ」
一松はナス子と並んで横になって、私をナス子の体の上から下ろすと、私を抱き締めるようにして懐に入れてくれる。