第80章 【微エロ】【一松ルート】日向からの目線
ナス子も、私の身体を撫でてくれる。
「ふふ……なんだか、私達の子供みたいだね」
「……みたい、じゃなくて……俺は……そ、そうだと思ってる……けど」
「え……」
私を間に挟みながら、私を抱き締めたり撫でたりしてるのに、なんでか蚊帳の外な感じがする。
ナス子も、イチマツも、身体が熱くて、間に入ったはいいものの、居心地はあんまりよろしくない。
もぞもぞと動くと、イチマツが少し力を緩めてくれて、そこから脱出して布団の外へ出る。
太陽とは違う熱さ。
こっちはあんまり気持ちよくない。
さっきは私も仲間にって気分だったけど、なんかもういいかな。
ナス子も静かになったし、やっぱりあっちのお気に入りの場所で、ゆっくりポカポカ寝ることにしようっと。
「ああ~……いっちゃった……ミケ子……来てくれたばっかりだったのに」
「まぁ、そういうところも猫の魅力だし……いいんじゃない」
「そうだけどぉ~……っちょ、さっそくですかっ!」
「ミケ子をぞんざいに扱おうなんて思ってないけど……俺ずっと……これのままなんで」
「っ……さっき、一回出したのに……」
「一回で足りると思ってんの? まだまだ時間はいっぱいあるからね……可愛がってやるよ」
「あっ!」
くるくると、ふわふわのクッションで丸くなったところ、また向こうの部屋からナス子の声が聞こえてきて、耳がピクピクと動いてしまう。
もー、しょうがないなぁ……。
今日は、ううん、今日も、私が我慢してあげることにする。
私って偉い、いいこでしょ?
二人が大好きだから、我慢してあげるんだから、後でいっぱい私を可愛がってくれなかったら、怒っちゃうよ。
ね、太陽さん。
あったかい日差しを射してくれる太陽に向かってチラリと視線だけで挨拶をして、聞こえてくる声も気にならなくなるほど、私は今日もお気に入りの場所で、ぐっすりと眠るのでした。