• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第12章 愛の鞭 カラ松side



「ノンノン、そうだがそうじゃない。指の先についているものはなんだと聞いているんだ」

 ナス子が少し俺に近づき指の先を見ると、首を傾げて答える。

「埃?」

「ビンゴ!そう、埃だ。これは何なんだ~?ん~?」

「いやだから埃でしょって」

「なってない・・・なってないぞナス子!」

「は?」

 怪訝そうに眉を潜め、心底意味がわかりませんという表情。

「普段から掃除をしていない証拠だ・・・! ココも! 此処も!」

 そう言いながら家中の至る所に人差し指をなぞりつけていくオレ。
 そんなオレをまるで一松のような目で見つめているが、そういう視線には慣れているんだ、怯まないぜぇ~?

「ナス子の掃除は・・・・・・・・・失格だ!!」

「継母?! イジワルな継母にでもなったつもりなの?!」

「よく見れば、床も四角い所を丸く掃いているようだ・・・まったくなってない!フッ・・・これはもう仕方がない・・・掃除のプロ、このカラ松が何とかしてやらねばどうにもならない!」

「はい?!」

「と、いうことで! やはりオレにはスペアキーが必要だ・・・どうしても必要だシスター・・・! 掃除をオレにしてもらえれば楽だろう~?ゲームをやれる時間が増える、マンガを読める時間も増える、リトルキャットとの戯れの時間も増えるんだぜ~? フフ~ン??」

「カラ松は結局私を甘やかしたいの、ちゃんとさせたいの、どっちなの?! わからん奴だな! ・・・まぁ確かに?それはその通りなんだけどさぁ・・・てか、どうしてそこまでスペアキーにこだわるわけ?」

「え?い、いや、それは・・・だから・・・」

 オレだけ特別、というのが嬉しかったというのを、素直に伝えるにはなんだか恥ずかしい。
 オレが口篭っていると、ナス子はう~んと腕を組みしばらく何かを考えると、ポンと打ち手をしてこちらを振りかえる。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp