第80章 【微エロ】【一松ルート】日向からの目線
お部屋で一番太陽が当たる場所、お気に入りの場所。
ナス子もそれをわかってるのか、最近そこにふわふわのクッションを買ってくれたの。
これも、私のお気に入り。
「ミケ子はあそこで日向ぼっこみたいだね……今日あったかいし、気持ち良さそうに丸くなっちゃったし、俺たちも気持ちいいことしましょうよ」
「あっ……! ちょ、ちょっ……待って一松っ……待っ……ダメっ……あっ」
「ダメって言うのは口ばかりだよね……身体は相変わらず素直みたいだけど」
「バカっ……こ、ここじゃ……ちゃんと、布団で……っ」
「……うん、わかった」
チラリと、片目で二人を見ると、やっぱりこれから一松とナス子は一緒に寝るみたい。
しばらくは、うるさいのかな。
ニンゲンは、寝るってだけでも色々大変なんだね。
ポカポカあったかい太陽を浴びてると、眠いのが強くなってくる。
くあ……と、おっきな欠伸をひとつ。
「……っあ……あっ、あっ、いちま……っ」
「ナス子……ひひっ……やっぱり反応は素直だね」
「あっ、ああっ……んっ……一松っ……一松ぅ……っ」
「実は期待してたんだろ……? そうじゃなかったら、ここもうこんなになってるのおかしいもんなぁ」
おやすみする部屋からナス子の声が聞こえてくる。
いつもはあんな声じゃないのに、どうして一松とあの部屋に入ると声が変わっちゃうんだろう?
一松がよく来るようになってから、ナス子はとっても幸せそう。
私と二人きりの時だって、十分幸せそうだけど、最近は、時々寂しそうな顔をする時があるの。
失礼しちゃうよね、私が一緒にいてあげてるのに。