第80章 【微エロ】【一松ルート】日向からの目線
「でも正直……ミケ子になら噛まれるのも、実はそんなに嫌じゃないよね」
「あ、わかるぅ~! でも、やっぱり癖になったら困るし、ミケ子の為にもならないからねぇ」
この二人は、ちょっと変。
普通、噛まれたら嫌だと思うの。
あんまり痛くなかったかな? もうちょっと強く噛んでもよかった?
「まん丸お目目だねぇミケ子~……んあああっ! 見れば見るほど可愛いウチの子!! どうしてくれようこの可愛いウチの子ぉぉぉ!!」
これは、時々ナス子に起こる暴走ってやつ。
可愛いって言ってくれてるのに、どうして私に顔をそんなに強く擦り付けるのっ?
撫でられるのは好きだけど、グシャグシャにされるのは好きじゃないよっ!
「ああ……いっちゃった……」
「それやめたほうがいいんじゃない……猫には良い迷惑だと思うよ」
「わかってるけどぉ……ない? 好きすぎてもみくちゃにしたくなることっ」
「…………………………ああ、あるね」
「間が長すぎて怖い」
窓際に移動して、ナス子にグシャグシャにされてしまった毛並みを整える。
も~、いつも綺麗にしてるのに、どうしてぐちゃぐちゃにしちゃうのっ。
ナス子って、ぐちゃぐちゃにするのが好きなのかな?
部屋の中にもなんだかわけのわからない物がいっぱいあるし、洋服もいっぱい脱ぎ捨ててあるし、綺麗なのが嫌いなのかと思っちゃう。
前は時々一松と同じ顔の違うヒトが来て、お部屋の中を片付けたり掃除してたりしてたけど、最近は来なくなっちゃったの。
なんでだろう?