第79章 【R18】【逆ハー卒業ルート】溺れているのか、逆なのか
結局全員が事を終えた後。
愛する六人から沢山の愛を与えられグッタリと裸で横になるナス子は、帰る事も風呂にすらも入れない程重くなった体をうつ伏せに布団に寝かせていた。
よくR18の台詞で言う言葉『こんなの初めて』はこんな時に使うに違いないなどと馬鹿な思考が過る。
チョロ松がホットタオルを持ってきてくれ、その汗ばんだ身体を隅々まで拭いてくれ、その心地よさにとうとう限界だった睡魔が襲う。
他のメンバーもさすがにヤりすぎたのか、同じくダルそうにしながら腰を捻ったりストレッチのような事をしていたがやがて濡れた布団を乾かさなければと一松と十四松がタオルとドライヤーでそこを乾かした。
下の階から話声が聞こえ途端六人はビクつくが、代表しておそ松が下に下りて行き、何もなかったかのように松代と松造に振る舞うも、その二人は何故か溜息を大きくつきこう言い放つ。
「母さんと父さんはデートしてきたからいいけど……まさかアンタ達この時間までナス子ちゃんに無理させてたんじゃないでしょうね? 六人もいるんだから少しは加減もしてあげないとダメよぉ、あ、孫は大歓迎」
「おそ松、相手は一人の女の子なんだぞ? いくら童貞を捨てられて嬉しいとしても、あまり酷くすると嫌われて捨てられるかもしれないからな! 父さんは知らないぞ~」
本当に、この親にしてryと言うヤツだ。
この会話からして完全にバレているのではないかと口元をヒクつかせるおそ松。
ナス子が眠ってしまった後、軽い夕食を済ませ六人はいつもの銭湯に向かう。
湯船に浸かる兄弟達が一斉に大きく息を吐いた。
「ふぃ~……骨身に染みるぅ~…いやぁ、今日は久しぶりに宇宙越えたね、あれは」
「………」
「ん? どうしたんだブラザー。まさかまだシたりないとでも……」
「まぁ、したくないと言えば嘘になるけど」
チョロ松が周りを見回し、湯船に浸かっているのは六人しかいない事を確認し一応小声で答える。
「自分達から言っておいて変だとは思う、けど……ナス子のヤツ身体大丈夫かなって。あんなに、イ……イ……」
「いっぱいイってたもんねぇ!! 気持ちよさそうだったなぁ」
キラキラした十四松は楽しそうに目を瞑り口を閉じて笑顔だ。