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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第12章 愛の鞭 カラ松side



「ミケ子、後で遊ぼうね~私は今から・・・脱おそ松計画を実行しなければならないのだよ」

 そう言ってミケ子を撫でると、意を決したナス子が次に取った行動に俺は驚愕する。

「え、えぇ?! ちょ、何をしてるんだシスター?!!!」

「え、今から畳むからカゴから全部出しただけだけど?」

 ナス子はカゴを一つ持ち上げると、水撒きでもするかのように床に服を撒き散らした。
 あっという間に足の踏み場がなくなる。

「何故全部床に投げる?! せっかく洗ったのにまた汚れてしまうだろう!! 普段から綺麗にしている床ならともかく、掃除も適当にしかしていないような床だろう!?」

「掃除機くらいはちゃんとかけてるよぉ。それに、こうして最初に広げた方がちゃっちゃか畳めて楽じゃない?」

「ノンノンノン、違うぞナス子・・・とりあえず、今広げたものをカゴに戻すぞ」

「えー!」

 まさかこんな所から指導しなくてはいけないとは・・・
 これは・・・長い道のりになりそうだ。

* * *

「センセー、もう面倒なんで全部このまま棚に突っ込んでいいですか?!」

「答えはノーだ」

 数十分しか経っていないのに早速ナス子は根を上げ始めた。
 まぁ、これも予想通りと言えば予想通りだ。

「じゃぁ、ちょっと休憩を・・・」

「それも、ノーだ。ほら、手を動かせ」

 本当は姉のような存在であるシスターにはもっと優しくしてやりたい。
 だがしかし、女版おそ松から脱したいと言うナス子の先ほどの気持ち、それは本当だったハズだ。

 似ている所があるとはいえ、相手はおそ松でなくナス子姉。
 甘やかしてやりたいとつい思ってしまうが、それは本人の為にならないだろう。

 オレの愛の鞭を許してくれ、ナス子。
 お前の為を思ってこそなんだ。
 
 マイハートを痛めながらも、手を動かしていたハズのナス子に目をやる。

 ・・・・・・・・・んん?
 ん?!いない?!
 ホワッツ?!

 「ええっぇ?! ちょ、なに、どこ行ったの?」

 おっと素になってしまった。危ない危ない。
 ナス子はどこに行ったんだ・・・・・・まさか!
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