第79章 【R18】【逆ハー卒業ルート】溺れているのか、逆なのか
「洗いにくいし、邪魔だよおそ松! 今日もちゃんと無事に終わりましたよ~まぁ、合格点まではいけなかったけど前よりはよくなって来たってさ」
「ふ~ん、んじゃさ! 料理終わったなら今から暇だよね? 暇だよな? なぁ?!」
「は? やる事もやったし今から帰ろうと思ってたんだけど……早起きしたから眠くって眠くって~ふわぁ~」
仕事の関係でいつもは夕方に起き、寝る時間は朝。
そんな生活をしているナス子はこの時間に起きているのは慣れてはいなく料理指導中に何度も我慢していた欠伸をやっと解放する。
「ふわ……ナス子姉の欠伸うつちゃったよぉ」
「ふわ~っ……」
「ふわぁあああぁ……ねむぅい!」
「はぁ~、んー…んー。ふぁ」
続くように、トド松、一松、十四松、おそ松がつられて欠伸を零す。
気づけば背後からくっついているおそ松だけでなくその場には4人の恋人達が集まっていた。
一人はとにかくベタベタとくっつき、体のどこかしらに触れてくる。
一人はテーブルに座りスマホを弄る。
一人はナス子の連れてきたミケ子とじゃれ始めている。
一人は冷蔵庫を開けてアイスをガリガリと食べだした。
六つ子と言えど行動は皆バラバラでいつも見ていて飽きないなぁと眠いながらに食器洗いを終えてエプロンで手を拭いた。
「ん……ん~~っ、終わったあぁ~、眠い~眠い~ひたすら寝たい~……」
食器を元の場所に戻す際も、背後霊の長男は腰にしがみつき引きずられるようについてくる。
心底邪魔だなと思うが、その反面年下だからか恋人だからなのか、可愛く見えると言う理由で重い足を引きずりながらも任務を遂行していく。
全てを終え、背後霊が離れた所でエプロンを外し目を擦る。
このまま居間で寛いでいこうかなぁ、なんて考えていた所で、おそ松がニヤついたまま口を開いた。