第77章 【逆ハー卒業ルート】焼肉パーティ
「どういう告白っ?! お前一応女なんだから、好きよ、おそ松っ、愛してるわっ、ぐらい言ったらどうなの?!」
「おいクソ長男……なんでお前限定なんだよ、それを言うなら 好きよ、一松っ、愛してる、抱いてっ……だろうがっ」
「いやそれも一松兄さん限定になっちゃってるから……ていうかそれもうナス子姉じゃないよね、すでに」
文句を言いつつも、自分を押しのけたりしないのが嬉しくて、皆と同じパーカーを着ているのが嬉しくて、こみ上げてくるものが多すぎて、なんと言葉に表したらいいのかわからない。
こんなのは、おかしいのかもしれない。
六人もいる男達。
しかも、六つ子。
同じ顔、同じ体。
でも、全員違う。
そんな全員を、同時に好きになってしまったなんて。
恐らく、ではなくて、きっと、これは普通じゃない。
それでも。
「おそ松」
「ん?」
「カラ松」
「ん?」
「チョロ松」
「なに?」
「一松」
「ん……?」
「十四松」
「ハイ! 十四松ですっ!」
「トド松」
「ん?」
思わずにはいられない。
「━━━━━━━生まれて来てくれて、ありがとう……っそ、そんで……私のこと、好きになってくれて……ッ……アイラビューだーっ!!」
願わくば、こんな愛おしい馬鹿たちと、ずっとずーっと
一緒に。
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【HAPPY BIRTHDAY 遅ればせながらおめでとう!】