第77章 【逆ハー卒業ルート】焼肉パーティ
「プッハー!! あ~~やっぱコレだなぁっ! 酒のない人生なんて生きてる価値なーしっ!」
「おそ松っ、みんなもっ! 飲みすぎない呑まれないって約束忘れないでねっ」
そう言いながらホットプレートの上に所狭しと肉を焼いていくナス子。
男六人に女一人。計七人で焼肉ともなると、一台のホットプレートに綺麗に並べて焼いていてはとてもペースが間に合わない。
焼いた矢先にプレートから肉がなくなってく。
「んまーい! んまいよー!! 焼肉サイコーぅんぬ!!」
「ねぇ、ぼく焼き野菜も食べたいんだけどぉ~お肉だけ食べてたら消化悪いしーお肌の為にもビタミンは採っておかないとねっ」
「女子かっ! じゃあトド松は野菜だけ食べてればいいだろ」
「ナス子……ミケ子に赤身の部分あげてもいい? ちょっとだけ……」
「いいよ、あげすぎないでね」
「うん」
人間達がワイノワイノ騒いでいる様子を一松の後ろで毛づくろいしながら見ていたミケ子。
一松が火を通した小さな牛肉の欠片を掌に載せてミケ子の顔の前へ持っていくと、ふんふんと匂いを嗅いだあとすぐに口に入れて美味しそうに食べ始める。
「今日はお祝いの日だからねー、ミケ子、よかったね~」
頭を撫でると、気持ち良さそうに目を閉じる愛猫に癒される。
その間にも、プレートの上の肉はどんどん減っていき、空きスペースが増えてくると、待ちきれないとばかりに自分で肉を焼き始める松達。
「今日はメッチャ肉あるから! お前ら遠慮せずにどんどん食えよー! 俺が許すっ!」
「お前は3500円しか出してないだろうが! 偉そうにすんなよクソ長男!」
「ひどいチョロちゃん! それは言わないって約束しただろぉ?!」
「してねーしっ! チョロちゃんて呼ぶなきっしょくわりぃ!」